症例紹介

No.10

矯正歯科 ワイヤー矯正 【2023/05/12】 

 

40代女性「諦めていたガタガタの歯並びを治したい」歯が重なり合っている「叢生」と「八重歯」を、歯の周りの組織にダメージを与えないよう配慮しながらワイヤー矯正で治療した症例

治療前

治療前

治療後

治療後

ご相談内容


「歯並びがガタガタなので見た目を良くしたい。40代なので治療を半ば諦めていたが、50代の友人からこちらの医院を教えてもらい受診を決めた」とご相談いただきました。



カウンセリング・診断結果

拝見したところ、歯が大きく重なり合って生えている「叢生(そうせい)」が上下の前歯を中心に認められ、糸切り歯(犬歯/3番)が飛び出している「八重歯」もみられました。 噛み合わせも悪く、全体の歯でしっかりと噛むことが難しくなっていました。 矯正前の検査の結果から、上下の顎の骨に関しては、正常な位置関係の「アングル1級」と診断しました。 また、歯を支える「歯槽骨(しそうこつ)」の幅が狭くて薄いこと、奥歯の歯ぐきが既に下がっていることも伺えたため、治療にあたってはこれらの「歯周組織(ししゅうそしき)」が損傷しないよう配慮する必要がありました。 患者様の歯は、胎児の頃に受けた薬物による影響で黒ずんだ色になっており「歯の色と歯並びの乱れが相まって、つい口元を隠し、笑った時も歯が見えないよう意識していた。コンプレックスである歯並びを綺麗にしたい」とお話いただきました。



行ったご提案・治療内容

 

上下左右の歯(第1小臼歯/4番)を1本ずつと残っていた右下の親知らず(第3大臼歯/8番)を抜歯し、前歯を並べるためのスペースを確保してから歯並びを整える治療をご提案しました。 抜歯せずに治療することも不可能ではありませんでしたが、無理な非抜歯治療は歯や歯周組織へのダメージをもたらすことをご説明したところ、抜歯を伴う治療に同意いただきました。 歯を動かす装置には、ワイヤー矯正の「マルチブラケット装置」を使用しました。 中年期の成人矯正治療においては、歯並びの乱れが同じ程度であっても、10代や20代の方とは歯の動き方や組織の回復の速さが異なるため、専門的な知識のもと適切な治療計画を立てることが必要です。 今回は、患者様の歯槽骨の厚みや高さが減少していることを念頭におき、慎重にゆっくりと歯の移動を行いました。




術後の経過・現在のご様子

歯が綺麗なアーチを描いて並び、しっかり噛めるようになりました。 患者様にも「歯並びが整ったら、歯の黒ずみも不思議と目立たなくなり、口元を気にせず過ごせるようになった」と大変お喜びいただきました。 現在は歯並びの後戻りを防ぐための「保定装置」をご使用いただき、定期的に経過を拝見しています。




 

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用

  • 治療中、発音しにくい場合があります。
  • 治療中、舌が動かしにくいことがあります。
  • 治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります。
  • 歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります。
  • 冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります。
  • 正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
診療種別 40代女性
診療種別 自由診療
治療費総額の目安 980,000円
治療期間の目安 動的治療期間(歯を動かしている期間)2年3ヶ月
治療回数の目安 -

 

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 治療前 

 治療後 

症例画像1

症例画像2

症例画像3

症例画像4

症例画像5

症例画像6

クリニックより


矯正治療をご希望される患者様は、歯の乱れを綺麗にしたい・歯並びを整えたいというご要望はもちろんのこと、横顔や口元の美しさも求めていらっしゃいます。 最近では、横顔における鼻先と下顎の先を結んだ線「E-Line( E-ライン/イーライン)」という専門用語が広く知られるようになりました。この線上や線の内側に口元がおさまっているのが理想の横顔とされており、矯正治療により、歯並びのみならず顔の見た目の改善も期待できます。 また、審美的な改善だけでなく、歯や噛み合わせが担っている、噛む、発音するという本来の機能の改善も矯正治療の大きな役割です。 ただし、人によって骨格は様々ですから、前後的にあるいは左右的に骨格に大きな差異があると、歯の移動のみでは改善が困難な場合もあります。 当院では、歯を移動させる矯正だけでなく、顎のズレや位置を改善させる外科的矯正治療も行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。