症例紹介

No.19

矯正歯科 ワイヤー矯正 【2023/05/24】 

 

30代女性「子供の頃からの舌足らずな話し方を治したい」指しゃぶりによって生じた上の前歯の傾きとデコボコの歯並びを、ワイヤー矯正の「マルチブラケット装置」で治療し、噛み合わせも改善した症例

治療前

治療前

治療後

治療後

ご相談内容


「子供の頃からの舌足らずな話し方を治したい。前歯で麺類などを噛み切れないため、歯並びを綺麗に整えたい」とご相談いただきました。



カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上の前歯が唇側に傾いており、また正常な位置からもズレて生えている「叢生(そうせい)」が認められました。 噛み合わせも悪く、上下の前歯に隙間がある「開咬(かいこう)」がみられ、前歯で噛み切ることが難しくなっていました。 患者様からは「子どもの頃から指しゃぶりが長く続いていた」とお話いただきました。 幼少期からの癖により上の前歯が前方に押し出されてしっかりと噛めなくなり、その影響で歯並びの幅も狭くなってデコボコの歯並びになったと考えられました。 幼少期の指しゃぶりは、歯並びに大きな影響を与えます。 歯並びが水平的にも垂直的にも影響を受け、顎の成長や正しい発音が妨げられるリスクがあり、舌足らずな話し方もこれらの影響によるものです。 就学後も指しゃぶりの癖が治らない場合、早期に矯正歯科を受診し、歯並びの乱れを予防または改善することが理想です。 今回は成人されてからのご来院だったため、歯並びの改善には上顎の抜歯を行ってスペースを確保することが必要と診断しました。



行ったご提案・治療内容

 

上顎の左右の歯(第1小臼歯/4番)を1本ずつ抜歯してから、歯並びと噛み合わせを整える治療をご提案しました。 上下の歯並びがしっかり適合するように歯を移動させることで、下顎は歯を抜かずに治療可能であることをご説明し、同意いただきました。 歯を移動させる装置には、ワイヤー矯正の「マルチブラケット装置」を選択しました。 まずは上顎の狭い歯並びを広げ、上下の歯並びの幅を整えました。 その後、ズレている歯や傾いている歯を正常な位置に移動しつつ、開咬を改善していきました




術後の経過・現在のご様子

歯が綺麗なアーチを描いて並び、自然な口元になりました。 噛み合わせも改善して前歯でしっかり噛めるようになり、発音も良好です。 患者様にも「会話も食事も自然にできるようになった」と大変ご満足いただきました。 現在も定期的な検診でご来院いただき、経過を拝見しています。




 

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用

  • 治療中、発音しにくい場合があります。
  • 治療中、舌が動かしにくいことがあります。
  • 治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります。
  • 歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります。
  • 冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります。
  • 正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
診療種別 30代女性
診療種別 自由診療
治療費総額の目安 820,000円
治療期間の目安 動的治療期間(歯を動かしている期間)1年10ヶ月
治療回数の目安 -

 

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 治療前 

 治療後 

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クリニックより


矯正治療をご希望される患者様は、歯の乱れを綺麗にしたい・歯並びを整えたいというご要望はもちろんのこと、横顔や口元の美しさも求めていらっしゃいます。 最近では、横顔における鼻先と下顎の先を結んだ線「E-Line( E-ライン/イーライン)」という専門用語が広く知られるようになりました。この線上や線の内側に口元がおさまっているのが理想の横顔とされており、矯正治療により、歯並びのみならず顔の見た目の改善も期待できます。 また、審美的な改善だけでなく、歯や噛み合わせが担っている、噛む、発音するという本来の機能の改善も矯正治療の大きな役割です。 ただし、人によって骨格は様々ですから、前後的にあるいは左右的に骨格に大きな差異があると、歯の移動のみでは改善が困難な場合もあります。 当院では、歯を移動させる矯正だけでなく、顎のズレや位置を改善させる外科的矯正治療も行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。