症例紹介

No.20

ワイヤー矯正 【2023/05/25】 

 

20代男性「噛み合わせが深くて、下前歯が上前歯裏の歯茎を噛み込んで痛い」上だけ抜歯を行い「マルチブラケット装置」で治療し、浅い噛み合わせに誘導して歯並びも綺麗に改善した症例

治療前

治療前

治療後

治療後

ご相談内容


「噛み合わせが深くて、下前歯が上前歯裏の歯茎を噛み込んで痛い」とご来院されました。



カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上前歯(中切歯/1番)は外側に倒れ飛び出ている「唇側傾斜」が見られ、「出っ歯(上顎前突)」の状態でした。 右上の前歯(中切歯、側切歯/2番、犬歯/3番)は、デコボコに並ぶ「叢生(そうせい)」が見られました。 下の前歯(左右中切歯、側切歯、犬歯)にも叢生が見られました。 奥歯で噛んだ状態では、下の前歯は上の前歯が被さって見えないほど噛み合わせが深い「過蓋咬合(かがいこうごう)」が見られました。 下前歯が上前歯裏を突き上げていることで常に歯茎を傷つけ、なおかつ上前歯を前方へ傾斜させる原因にもなっていました。 そのため出っ歯の改善のためには、過蓋咬合を治療して噛み合わせを浅くすることが重要と診断しました。 また上前歯の叢生と唇側傾斜改善のためには抜歯が必要で、下前歯の過蓋咬合改善のためには抜歯をしないことが合理的と診断しました。 患者様は、「唇が閉じられず常に口が開いている、歯が出過ぎているので恥ずかしい」とおっしゃっていました。



行ったご提案・治療内容

 

上の歯は歯を動かすスペースを確保するための抜歯「便宜抜歯」を行い、下の歯は抜歯なしで歯を動かす説明をしました。 抜歯後は、歯の表面に四角い装置をつけてワイヤーを通す「マルチブラケット装置」を使用した矯正治療をご提案し、同意をいただきました。 下前歯を押し下げる「圧下」と叢生を解消することで、深い噛み合わせになっている前歯の状態を早期に改善させました。 浅い噛み合わせになるよう誘導することにより、上前歯を最大限に後方へ下げて、前歯の突出感をなくしました。




術後の経過・現在のご様子

噛み合わせは浅くなり、飛び出ていた前歯も内側に入り、綺麗な歯並びになりました。 唇も閉じられるようになり、下前歯が歯茎を突き上げて生じていた痛みもなくなり、経過は順調です。 患者様にも「自信をもって歯を見せられるようになった。就職活動前に矯正治療を終えられて良かった」と大変喜んでいただけました。 現在は、定期検診にて経過を確認しています。




 

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用

  • 治療中、発音しにくい場合があります。
  • 治療中、舌が動かしにくいことがあります。
  • 治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります。
  • 歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります。
  • 冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります。
  • 正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
診療種別 20代男性
診療種別 自由診療
治療費総額の目安 830,000円
治療期間の目安 動的治療期間(歯を動かしている期間)1年7ヶ月
治療回数の目安 -

 

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 治療前 

 治療後 

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クリニックより


矯正治療をご希望される患者様は、歯の乱れを綺麗にしたい・歯並びを整えたいというご要望はもちろんのこと、横顔や口元の美しさも求めていらっしゃいます。 最近では、横顔における鼻先と下顎の先を結んだ線「E-Line( E-ライン/イーライン)」という専門用語が広く知られるようになりました。この線上や線の内側に口元がおさまっているのが理想の横顔とされており、矯正治療により、歯並びのみならず顔の見た目の改善も期待できます。 また、審美的な改善だけでなく、歯や噛み合わせが担っている、噛む、発音するという本来の機能の改善も矯正治療の大きな役割です。 ただし、人によって骨格は様々ですから、前後的にあるいは左右的に骨格に大きな差異があると、歯の移動のみでは改善が困難な場合もあります。 当院では、歯を移動させる矯正だけでなく、顎のズレや位置を改善させる外科的矯正治療も行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。