症例紹介

No.6

ワイヤー矯正 【2023/05/15】 

 

20代女性「下あごが後ろに下がっていて前歯で物が噛めない、口呼吸してしまう」骨格的な「出っ歯」を「裏側矯正」と目立たない「審美ブラケット」を使った「ワイヤー矯正」で治療した症例

治療前

治療前

治療後

治療後

ご相談内容


「下あごが後ろに下がっていて前歯で物が噛めない、口呼吸してしまう」とご相談いただきました。



カウンセリング・診断結果

患者様は「口が閉じにくく、鼻呼吸できない」とおっしゃっていました。 拝見したところ、上の前歯(左右中切歯/1番)は唇の方に倒れて飛び出ている「唇側傾斜」が見られ、「出っ歯(上顎前突)」の状態でした。 さらに下あごは、上あごに対して小さく、そのうえ後ろに引っ込んでいる「下顎後退」が見られ、出っ歯をさらに際立たせていました。 また出っ歯によって上下の前歯は噛み合わず、十分に噛み切ることができない状態でした。 以上のことから骨格性の上顎前突と診断しました。



行ったご提案・治療内容

 

二つの治療方法をご提案しました。 一つは、ワイヤー矯正の治療のみで上の前歯を後ろに下げ、上下前歯の位置関係を整えて口を閉じ易くする方法を、もう一つは、後ろに引っ込んだ下あごを手術で前方へ移動させる、外科的矯正治療とワイヤー矯正を併用する方法をご説明しました。 下あごが後ろに下がっているために上あごとの前後的位置の不調和が大きくなっているので、外科的矯正治療により噛み合わせおよび骨格的な改善が望ましい状態でした。 患者様には「ワイヤー矯正での治療のみで治したい」とご希望があったため、手術は行わず、歯の移動のみで上下前歯の噛み合わせの関係を改善させることにしました。 ワイヤー矯正を行う際は、歯を後ろに動かすためのスペースを確保するために、上の前から4番目の歯(左右第1小臼歯/4番)2本の抜歯を行いました。 上は、歯の裏側に四角い装置「ブラケット」を装着してワイヤーを通し歯を動かす「裏側矯正」にし、外から見えないようにして治療しました。 下は、歯の表側に透明で目立ちにくい四角い装置「審美ブラケット」を使用したワイヤー矯正を行いました。




術後の経過・現在のご様子

上の前歯が後ろに下がったため、上下前歯がしっかりと噛み合うようになりました。 上唇も前歯とともに後ろに引っ込んだので、口が閉じるようになり口呼吸が改善しました。 横から顔を見た時の口元の突出も改善されました。 患者様には「鼻呼吸ができるようになった。前歯でも物が噛めて、食事がスムーズにできるようになった」と大変喜んでいただけました。 現在は定期検診にて経過を確認しています。




 

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用

  • 治療中、発音しにくい場合があります。
  • 歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります。
  • 正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
診療種別 20代女性
診療種別 自由診療
治療費総額の目安 870,000円
治療期間の目安 動的治療期間(歯を動かしている期間)2年2ヶ月
治療回数の目安 -

 

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 治療前 

 治療後 

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クリニックより


矯正治療をご希望される患者様は、歯の乱れを綺麗にしたい・歯並びを整えたいというご要望はもちろんのこと、横顔や口元の美しさも求めていらっしゃいます。 最近では、横顔における鼻先と下顎の先を結んだ線「E-Line( E-ライン/イーライン)」という専門用語が広く知られるようになりました。この線上や線の内側に口元がおさまっているのが理想の横顔とされており、矯正治療により、歯並びのみならず顔の見た目の改善も期待できます。 また、審美的な改善だけでなく、歯や噛み合わせが担っている、噛む、発音するという本来の機能の改善も矯正治療の大きな役割です。 ただし、人によって骨格は様々ですから、前後的にあるいは左右的に骨格に大きな差異があると、歯の移動のみでは改善が困難な場合もあります。 当院では、歯を移動させる矯正だけでなく、顎のズレや位置を改善させる外科的矯正治療も行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。